家庭でも学校でもない子どもたちの「第3の居場所」へ
オフィスで子どもを預けられる!テクノロジーの学びの場所「TECH PARK」
TECH PARK / 株式会社グルーヴノーツ
受賞理由
「TECH PARK」(テックパーク)は、グルーヴノーツ創業者の「働きながら子育てをするワーキングマザーの1人として、わたし自身が欲しい場所」という思いが原点。テクノロジーを遊びの中で楽しく学ぶこと、子どもたちの第3の居場所になることは、大きなニーズがあります。
子どもの学びの場所を目指して
株式会社グルーヴノーツは福岡と東京にオフィスを持つ、量子コンピュータとAIがメインのテックカンパニーです。IT技術者であり創業者でもある担当者の「働きながら子育てをするのがとても大変で、預け先を見つけられないならオフィスの中に作ってしまおう」という思いからできたのが、この「TECH PARK(テックパーク)」です。
TECH PARKは、「テクノロジーと遊ぶスクール」として2016年に開講し、現在4つの事業を展開しています。
最初は放課後学童保育でテクノロジーが学べる「アフタースクール」として始めていましたが、新型コロナウイルス感染症が流行したことで、場所にとらわれず学べる「オンラインスクール」が加わりました。
そこから、学校や自治体に向けて、TECHPARKのITコンテンツを提供する「教育機関自治体向け支援サービス」も開始したそうです。
さらに、子ども用に作ったコンテンツを社会人向けの研修に使わせてほしいという要望もあり「法人研修サービス」も始まり、サービスの提供先や受講年齢がどんどん広がっています。
今年で「TECH PARK」の創業から7年目になるそうですが、小学生だけを数えてもこれまで36,000人のお子様たちに体験してもらっているのだとか。
TECHPARKが提供するコンテンツの特徴として、コンピュータを使用しながら「遊ぶ」ことを主体にしていることが挙げられます。子どもが「明日も来たい!」と思ってくれるような、コンテンツの制作が魅力です。
プロが使用するツールを子どもたちにも
エンジニアが作るコンテンツということで、受講者である子どもたちも子ども用のツールを使わず大人用のもの、それも少し言語を使わなければいけないものだったり、CGを作るのなど、プロが活用するツールを使用しています。そんな中で学んだ子どもたちは、さまざまな賞も獲得し日々成長しています。
TECH PARKがもっとも大切にしているのは、「教育と個別ケア」、そして「継続性と質の担保」だそう。
今後も幼児から社会人まで多くの方に、「テクノロジーは楽しい」というIT教育を広めていきたいと、担当者の方は語ってくれました。
HERSTORY REVIEW vol.79 掲載